C O L O R  ×  G A M E

本当は、知っていた。
の事は、彼女が店の開店準備をしている頃から知っていた。
色とりどりの花に囲まれて、緑の若葉に囲まれて、それはそれは楽しそうにしている彼女に一目ぼれしてたなんて
恥ずかしくって言える訳が無い。
しかも、あの日は・・・臨也からの事をからかわれ・・・

『シズちゃん最近さぁ、新規にオープンする花屋のお姉さんがお気に入りなんだって?ふーん、俺が先に頂いちゃおうかな?』

なんて、ふざけた事を言った事からあの大惨事が起こった訳で・・・。


―――畜生。
     結局、さんとこんな風になったのはあのノミ蟲のお陰ってか?
     かなり癪だが、ちっと位は感謝してやっても良いか?
     なんてったって、今がこんなに平和なんだ・・・
   




それは、キラキラと緑がまぶしい・・・よく晴れた春の一日。
この手からこぼれ落ちない様に静雄は彼女の身体をしっかりと抱きしめた。