C O L O R  ×  G A M E

  新宿 臨也のマンション

  その日、は臨也に頼まれ、臨也の仕事の手伝いとして資料のファイルを整理していた

  黙々と仕事をするを見ながら臨也は口角を上げ、その姿を見つめる

  そんなの姿を見つめているうちに臨也は見覚えの無いものを見つけ、疑問を覚える


  「ねぇ、

  「ん?」

  「そんなアクセサリー持ってたっけ?」

  「これ?ううん
  正臣君がくれたんだよ」


  臨也が名前を呼ぶとは直ぐに振り返り、臨也がの腕に嵌められているオレンジ色のブレスレットを指差せば
  は隠すことなく素直に受け答える


  「昔、買ったんだけど使わないからってくれたの
  優しいよね」

  「ふぅん」
  (そんなわけないだろうに
  どうせの為に買ったなんて言ったらが遠慮すると思って言ったんだろうけど…
  一丁前ににプレゼントなんて
  本当に…彼もいい加減…目障りだよね…)


  にこにこと嬉しそうに笑うに臨也は話に出てきた少年の姿を思い浮かべ僅かながら怒りを覚える


  「ねぇ、

  「うん?何?」

  「買い物に行こうか」

  「買い物?何か欲しいものがあるの?
  でも、まだこのお仕事終わってないよ」

  「良いから、良いから!」

  「よ、良くないよ…っ!」


  そんなこととは露知らず、にこやかに笑う臨也の突然の提案には慌てながら止めに入るも臨也に手を握られ、
  そのまま引っ張られてしまう


  「ほら、どれが良い?」

  「ねぇ、臨也君、もう帰ろうよ」

  「こっちなんて俺はに似合うと思うんだけどな」

  「…話し聞いてってばー」


  臨也に腕を引かれながら辿り着いたのはどれも高そうなアクセサリーショップ

  は不安そうに眉を潜め、臨也のコートの袖を引くが臨也は先程からアクセサリー選びに夢中になっている


  「よし!じゃあ、これにしよう
  お姉さーん!このオレンジのと黒の、一つずつちょうだい」

  「は、はい!畏まりました!」


  そんな中、臨也はやっと商品の物色を終えると店員を呼び寄せ、選んだ品物を購入する


  「ありがとう」

  「い、いえ!
  あ、あの!お二人は恋人同士か何かですかっ?」

  「そんなんじゃ…」

  「うん
  この子は俺にとってこの世で一番大切な子だよ」

  「そ、そうですか…」


  綺麗に包装された購入品を受け取り臨也が笑みを浮かべると商品を手渡した店員は頬を赤らめ、
  二人の関係を尋ねるので臨也は否定しようとしていたの言葉を遮り、を抱き寄せてにっこりと笑う


  「ちょっと!臨也君!どうしてあんな嘘つくの!」

  「はい、

  「…え?」


  にとって店員をからかったとしか思えない臨也の言動に店を出た途端、が怒り出すが臨也は気にせず
  先程買ったものの片割れをに手渡し、優しく微笑むとは思わずポカーンと呆けている


  「俺からのプレゼント」

  「も、貰えないよ!」

  「良いから…ほら!ぴったりだ!」


  臨也に渡されたものの貰えないとが返そうとすると臨也はひょいと渡したものの中から
  キラキラと輝く指輪を取り出すとの指にスッと嵌めた


  「貰えないってば!
  これ、結構高かったよ」

  「だからだよ」

  「え…?」

  「俺の大切な大切なにはこれくらいが丁度良いよ
  俺とペアだしね」


  首を横に振り続けるに臨也は軽くの頭を押さえると優しくにっこりと笑う


  「私には勿体ないってば!」

  「俺とペアは嫌…?」


それでも断るに臨也は悲しそうに眉端を下げ、を除き込む


  「うぅ…臨也君…ズルイ…」

  「今更知った?」


  照れながらも拗ねたように呟くに臨也はの指に嵌められたオレンジに輝く細工の凝った指輪にそっと口付け、
  ちらりとを見つめ、笑うとは恥ずかしそうにその頬をまるで火をつけたように赤くした



  ORANGE Ignition !



  「あれ?、そのリングどうしたんだ?」

  「あ、本当だ その指輪付けてるの初めて見たよ」

  「がそういうの付けてるの珍しいね」


  そして翌日、いつもの面々で教室に向かう最中、正臣はの首元にチェーンに繋がれたオレンジ色の指輪を見つけ、
  首を傾げると帝人と杏里も不思議そうに見つめ、問いかける


  「うん 昨日、臨也君が買ってくれたの」

  「へ、へぇ…」


  答えながらも嬉しそうに笑うに帝人は聞こえてしまった名前に思わず複雑な表情を浮かべて頷く


  「色違いのお揃いなんて持ったことなかったし、ずっと持ってみたかったから実は凄く嬉しくって学校にまで付けてきちゃったの」

  「…よし
  、放課後って暇か?」

  「うん
  特に用事はないけど…」

  「よし!
  帝人、杏里はっ?」

  「ひ、暇だけど…」

  「私も」


  照れながらも嬉しそうに笑うに正臣は放課後の予定を尋ねると良い返答が返ってきたので、
  帝人と杏里にも尋ねると、こちらも良い返答が帰ってくる


  「よし!じゃあ、放課後は四人でお揃いグッズをゲットしに行くかんな!」


  そしてその後、三人とお揃いのものを嬉しそうに見せるに臨也はまたしても自分とお揃いのものをプレゼントした

  それに気づくと正臣もまた自身とお揃いのものをプレゼントし、次第にの周りにはオレンジ色の品が集まっていく

  けれど、はそんな状況に少しだけ困ったようにしながらもひどく嬉しそうに笑っていた